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そこから始まる神父の「7日間」。映画が描くのは、どちらかというと、絶望はいくらでも転がっているけれど、希望は見つけようとしなければ見出すことが難しく、また、神父が人々から尊敬され、慕われているとも言い難く、さらに、キリスト教が、信仰が、すでに力を失っていることを表すようなシーンがほとんど。

ブレンダン・グリーソン演じるジェームス神父が、ある男からの告解を受けるシーンから始まる物語。男がジェームスに告げたのは、子供の頃、神父から受けた性的虐待のせいで人生が完全に損なわれた、報復に、一週間後、お前を殺す、という宣告。お前がその神父でないことは知っているが、俺には関係ない、と。そして、立ち去る前に、ジェームスを殺す場所と時間を指定し、必ず来るように、と。

ブレンダン・グリーソンの出演した映画の中で、特に好きなのが、「ある神父の希望と絶望の7日間」。文字通り、一人の神父の一週間を描いた作品。アイルランドの海浜の、静かな小村が映画の舞台。力強い程に美しい風景の中で、そこに生きる人々と、どこかアウトサイダーでもある神父の物語。その神父を演じたのが、ブレンダン・グリーソン。




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